構造計算審査を簡略化するための設計基準の認定を三月中にも行う
。oO( 設計基準を認定する。その認定申請が行える会社は大手。寡占化か。
取り外し可能なテント地をかぶせた構造だったため、建築物ではない
- 今月4日の積雪で崩落した天山スキー場(佐賀市富士町)ゲレンデの屋根について調べていた佐賀市は13日、この屋根が建築基準法に定める「建築物」ではなかったとの判断を示した。
- 同市建築課によると、同法に定める建築物とするには取り外しできない屋根の有無が基準のひとつ。
- 同屋根は鉄骨組みに取り外し可能なテント地をかぶせた構造だったため、建築物ではないと判断した。
- 同市と合同で調査していた県も、同様の判断を示した。
- 同市は一方、多くの人が利用するスキー場の屋根が無規制状態だったことを重視。
- 今後は同法の規制を受けない施設についても同法に準拠した安全確保を行うよう、建築主や設計者に注意を促していくという。
- 同法に定める建築物には強度や災害時の避難計画など一定の規制があり、違反者には罰則もある。
- 今回は建築物ではないとされたため同法の適用は受けず、処分などはない。
80数社だった構造計算の設計事務所が現在は50社程度に減っている
- 改正建築基準法の影響について田里豊彦建築指導課長は2007年6月の法改正以前は80数社だった構造計算の設計事務所が現在は50社程度に減っていることを明らかにした。
- 減少の理由は倒産ではなく資格がなかった技術者が整理された―との認識を示した。
- 構造計算設計事務所の減少について、田里課長は「(法改正後)業務量も増えた関係上、以前の80社以上ないと業務を順調にこなせない」と述べた。
- さらに延べ床面積1万平方メートル以上の大型建築物の適合性判定ができる機関が県内にはない問題について、県建設技術センターと民間の沖縄建築確認検査センターの2機関に対し、指定基準を満たすよう資本金や人員などの態勢整備を働き掛けていることを明らかにした。
着工減の影響が「少し出てきた」
- 昨年6月の改正建築基準法施行による着工減の影響が「少し出てきた」
不適切な質疑も多く
- 設計者への質疑やその回答を「文書郵送により行うこと」と機関決定していて、FAXやEメール利用を禁止している事例や、
- 設計者に対するヒヤリングを原則禁止している事例などがある。
- 難易な質疑等は対面して行うヒヤリングにてすぐにも解消する内容のものが、長々と文書化する労力が負担となっている。
- 判定員は審査する権限を持っていることで、ある意味では設計者より強い立場にいる。それを利用して、個人的な見解を押し付けることや、適法の範囲内で設計として織り込んでいる創意、工夫を否定することはやめて欲しい。
- 本来の判定は、現実とかけ離れるモデルとなっていないか、計算過程に不整合な部分は無いかなどを指摘するべきと考える。
- 適合性判定はピアチェックと呼ばれるように、設計者と対等の工学的識見を有する者が携わるべきであると考える。
- 判定員は自らの設計経験からはほど遠いと思われる設計については判定業務を辞退すべきと考える。
- 適合性判定の審査内容については告示で規定されているが、基本的には構造計算・構造設計が適法であるかどうかの審査である。
- 現状では構造設計の実質に関係がない事項や法的に要求されていない事項についてなど、適合性判定として不適切な質疑も多く、設計者への過剰な負担になっている。
- 構造設計で慣用的に行われていることに対しての質疑
- 明らかに設計の内容にほとんど影響が無く、通常は検討していない事項の質疑
- 望ましいとされている事項についての質疑
- 法の規定範囲外のものに対する検討の要求。設計者として考慮しているかという質問なのか、検討して回答をすべきという質疑なのかが不明な場合もある。
プログラムに合わせて設計する物件も発生する
構造計算プログラム−「審査期間半分」に疑問/JSCA、設計者の不安解消を要請
- 「認定プログラムを使用すると審査期間が半減する印象を与えている」
- 「認定プログラムの使用で確認申請図書の一部は省略できるが、省略できない図書が多数ある。さらに審査・判定事項で疑義が生じると、35日以内の審査期間を延長する可能性がある。むしろその可能性は高い」
- 「審査期間を短くするため、プログラムに合わせて設計する物件も発生するだろう。これでは技術の進歩や設計の自由が阻害されてしまう」
- 「プログラムには必ず不具合が生じる。この時にどう対応するかが重要だ。柔軟な運用方針を公表し、設計者の不安を解消するよう国交省に要望した」
- 審査期間の短縮に対する過度の期待を醸成することは新たな混乱と失望を招く可能性がある
建築事業の増加への対応|中途採用を行う理由
ゼネコン、新卒採用拡大/大手5社そろって200人超、即戦力に中途も確保
- 団塊世代のベテラン社員のリタイアや民間建築工事の拡大で技術系社員の不足に悩むゼネコン各社が、新卒者の採用人数を増やしている。
- 日刊建設工業新聞社が主要39社を対象に調査したところ、この4月に入社する08年度の新卒採用総数は2947人で、前年度に比べ13・2%増えている
- 08年度の新卒採用数を前年度よりも増やしたのは、調査対象39社中25社。
- 最も採用数が多いのは、大林組の246人(前年度比6・5%増)で、竹中工務店の227人(同12・9%増)、清水建設の222人(同8・8%増)、大成建設の218人(同0・5%減)、鹿島の208人(同30%増)
- 準大手クラスでも、戸田建設、三井住友建設、長谷工コーポレーションの3社が100人を超える新卒者を採用した。
- 「今後の退職者数を織り込み、適正な要員数を確保する」(大林組)
- 民間建築を中心に工事量が増加し、技術系社員が慢性的に不足していることも、各社に採用増を促す理由になっている。
- 技術系社員の新卒採用数は39社合計で計2369人(前年度比12・8%増)となっており、25社が前年度を上回る人材を確保した。
- 09年度の採用計画でも、多くの社が引き続き新卒採用を増やしていく計画を立てており、現段階で23社が前年度を上回る採用を行うとしている。
- 中途採用については、07年度の採用総数は前年度に比べ減少したものの、「即戦力の確保」を理由に136人を採用した清水建設が08年度も引き続き130人を確保する計画を立てているほか、07年度の採用実績が87人と清水に次いで2番目に多かった竹中工務店も、08年度はさらに多い112人の中途採用を行う
- 中途採用を行う理由について多くの会社が、建築事業の増加への対応などを挙げている。
建物は、歯と同じです。
- 「建物は、歯と同じです。いろんなところが傷んでくるんですよ。それをぼくたちは改修したり、新しく付け加えたり。建築家が、自分の手がけたところで生活していくというのは貴重な経験です。その建物が自分の体の一部という感じ、愛着というのですかね……」
- 「並んだ建物や道に入れば、普通なら同じルートを通って元に戻る。でも、道がぐるっと回っていたり、分かれていたりして、別のところから出てこられる。いろんな空間体験ができるように造った」
- <奥性は最後に到達した極点として、そのものにクライマックスはない場合が多い。そこへたどりつくプロセスにドラマと儀式性を求める。つまり高さでなく水平的な深さの演出だからである。多くの寺社に至る道が屈折し、僅(わず)かな高低差とか、樹木の存在が、見え隠れの論理に従って利用される。それは時間という次数を含めた空間体験の構築である>
- 「デベロッパー(開発業者)は外から来て、投資したお金を早く回収しようとする。新しいコミュニティー(地域社会)をどうしたらつくれるかはあまり念頭にない」
- 「そうした高密度な都市再開発に対する異議申し立ての気持ちはあります。代官山の街はいくつかの偶然的な要素がそろってできた。とはいえ、次に続くこうした街がないのは非常に悲しい」
- 「ぼくたちが学生のころ、重要な建築の3要素とは『用・強・美』と言われました。もっとも今は『美』ではなく『歓』とされますが、耐震偽装では『強』が伴わなかった。建築士が(違法だと)知っていてやっちゃった、というのはモラルが低下しているんでしょうね。寂しい話ですよ」
- 「見学に訪れた人が『最後をここで迎えたい』と言ってくれる。それは『最後の晩さんはお宅のレストランで』と言われたシェフのようなもので、建築家冥利に尽きると思いました。火葬にふされる人、それを見守る人がどうありたいかを考えて造りました。求められているのは、システム化された施設ではなく、ゆっくりと最後を過ごす場所ではないかと」
- 「ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)以降、日本に住む外国人が日本のどこに引かれるか。皆、この国が持つ優しさに引かれてきたのではないだろうか。それなのに、最近はグローバリゼーション(地球規模の通商拡大)の影響でしょうか、自分のことばかり主張して、人のことを理解しようとしない人が目立つ。優しさをなくしたとき、日本に何のアイデンティティー(同一性)が残るのですか。ドイツ人が合理性を、アメリカ人が進取性を失ったら、何をそれぞれのアイデンティティーとするのか。我々は重い課題を突きつけられていると思うのです」
- 「前にメモリアルパークが広がる場所に建ちます。なるべく静かな空間にしたい。そして、普通の人の生活から奪われた日常性をどのように回復するか。たとえば、散歩をするのが楽しいような……」
- 「ええ。一人一人が、安らぎや感動、孤独感を静かに楽しめるということは、群れるということと合わせて、都市の本質です。だからぼくは、良い散歩道があるのは良い街だと思うんです。散歩道とは、権力者が作ったブルバード(道路)の対極にある。やはり、優しさにつながるわけです」
「みなし講習」
【資格付与講習】構造設計一級建築士
【資格付与講習】設備設計一級建築士
5.講習の免除措置6.受講手数料(予定)※テキスト代を含む