不適切な質疑も多く
- 設計者への質疑やその回答を「文書郵送により行うこと」と機関決定していて、FAXやEメール利用を禁止している事例や、
- 設計者に対するヒヤリングを原則禁止している事例などがある。
- 難易な質疑等は対面して行うヒヤリングにてすぐにも解消する内容のものが、長々と文書化する労力が負担となっている。
- 判定員は審査する権限を持っていることで、ある意味では設計者より強い立場にいる。それを利用して、個人的な見解を押し付けることや、適法の範囲内で設計として織り込んでいる創意、工夫を否定することはやめて欲しい。
- 本来の判定は、現実とかけ離れるモデルとなっていないか、計算過程に不整合な部分は無いかなどを指摘するべきと考える。
- 適合性判定はピアチェックと呼ばれるように、設計者と対等の工学的識見を有する者が携わるべきであると考える。
- 判定員は自らの設計経験からはほど遠いと思われる設計については判定業務を辞退すべきと考える。
- 適合性判定の審査内容については告示で規定されているが、基本的には構造計算・構造設計が適法であるかどうかの審査である。
- 現状では構造設計の実質に関係がない事項や法的に要求されていない事項についてなど、適合性判定として不適切な質疑も多く、設計者への過剰な負担になっている。
- 構造設計で慣用的に行われていることに対しての質疑
- 明らかに設計の内容にほとんど影響が無く、通常は検討していない事項の質疑
- 望ましいとされている事項についての質疑
- 法の規定範囲外のものに対する検討の要求。設計者として考慮しているかという質問なのか、検討して回答をすべきという質疑なのかが不明な場合もある。