「これからJIAのおかれる立場はどうなるのか気になるところです」

 6.20において建築のあり方という視点は無かった。日本の政治や社会にはその視点を持つまでの力が無いのか、そのような時代では無かったのか。社会での位置付けが建築にも有れば、それに係わる人々の意識も違う。
 この寒空に家も無ければ生命に係わる。衣服や食事と同じ衣食住。にも係わらず、衣服も食品も建築も与えられるがままの状態に成っている。まるで都市という檻の中で餌を与えられるかのようだ。問題とされた物件は分譲マンション等に集中していたが、そのような事業形態への疑問は6.20では無かった。建築も食品と同様に中に何が入っているか分からないような状態。
 JIAの言う「建築家」「文化としての建築」は、社会から望まれなければ浮いたまま。お呼びでない状態ではKY. 地の底から湧き出るような機運を望みたい。

JIAの機関誌 「建築界を再考する」第11回

  1. これからJIAのおかれる立場はどうなるのか気になるところです。
  2. 結局の法改正は建築技術に関しては明確になってきたかもしれませんが、建築文化についてはなんら進展しているとは言えません。
  3. 韓国では建築基本法ができ、文化としての建築を明確にしつつあります。
  4. フランスの地方都市は日本のそれに比べ非常に元気がいい。