沖縄の気候に合わない|図書省略認定制度
- 着工件数の減少に歯止めをかけるために国が導入した「図書省略認定制度」が、県の説明会開催から三カ月を経過した現在でも県内業者の活用例が一件もない
- 県土木建築部の漢那政弘部長は「住宅の設計には平均的に三カ月かかる。新たに受注したものから(同制度を)適用していくとすればまだ様子を見る必要がある」
- 当初から業界関係者からは、デザインの自由度が低いほか、沖縄の気候に合わない
- 「依頼主はそれぞれ家族構成やライフスタイル、敷地などが違う。家主の夢を追うという設計士の仕事の本質をはき違えている」
- 「意外とやってみれば簡単だったという事例が出れば広がるのではないか」
- 県は同制度を利用した実例を作るため「先行モデル支援」を開始する。活用を考えている業界関係者を集めて少人数で特別講習を開き、申請に関する技術的な支援をするほか、ヒアリングを通して設計基準の問題点を明確にし、改善版の申請を含め検討していく
- 件数の回復を最優先して対策を練る県と、依頼主の要望に応えるための「設計」を目指す業界