石州瓦メーカー三社が販売部門を統合
- 石央セラミックスグループの販売会社・石央瓦販売(江津市)は一日から、江津市の丸惣佐々木窯業所と室崎商店窯業部、大田市の森粼窯業の販売部門の業務を引き継ぐ。
- 三社は販売会社に業務を移すことで経営の効率化を図り、同瓦販売は新部署を設立し、大手ハウスメーカーへの営業や商品開発に力を入れる。
- 石央瓦販売は、地場の瓦メーカーなどが一九九九年に設立。昨年経営破たんしたアメックス協販の在庫の販売も手掛けた。
- これまで三社は、一部の営業エリアで競合していたが、今回の再編により人員配置などを見直し、営業活動の効率化を図る。
- 三社の販売担当者計十五人は、石央瓦販売に転籍し、森粼窯業、丸惣佐々木窯業所は今後、瓦製造だけに専念する。
- 業務再編に伴い、石央瓦販売は企画開発部と特販部を新設。
- 住宅着工戸数の落ち込みなどで、全国的に瓦の需要が低迷する中、住宅市場で台頭するハウスメーカーへのセールス強化や顧客ニーズに沿った商品開発を進める。
- また、今夏をめどに廃瓦を利用し、タイルを製造する新部署の設置も計画している。
- 石央瓦販売の佐々木賢一社長は「販売機能を集約して効率的な経営をすることで、各社の経営基盤の強化を目指したい」と話した。