内需関連を中心に業績の二極化が進む

中小型株は来期2ケタ増益に、競争激しい建設などは不振 | Reuters

  1. 主力銘柄に比べて収益見通しが不安視される中小型株だが、2009年3月期は2ケタ増益が想定されている。IT関連など成長業種が健在であるほか、制度改正に伴う建築着工減速の底打ちなどが寄与するという。一方で競争が激しい建設など不振の分野もあり、中小型株で中心となる内需関連の中で業績の二極化が進みそうだ。
  2. 大和総研は、小売り、不動産が回復するほか、原料高の影響が一巡することも寄与すると分析している。業種別では、改正建築基準法の影響から立ち直る不動産、携帯電話向け情報サービスが好調なIT、ジェネリック医薬品の拡大効果がある医療・ヘルスケアなどがドライバーになるとしている。
  3. 競争が激化する建設や、英会話学校など不振が続くサービス(対個人)など低迷業種も少なくない。
  4. 中小型株の業績は「景況感が悪い中にあっても、全体的には底堅く推移するが、内需関連を中心に業績の二極化が進む」(古島氏)