愛知県はいい迷惑

- 姉歯訴訟判決に思う - 東京大学教授 神田順

  1. 申請者はこの場合、ホテル側であり、自ら間違えた書類を出しておいて、認められたと言って、認めた者の責任を追及するなどということがあるだろうか。
  2. 愛知県はいい迷惑ということでもある。

事業主は役所に法規をチェックさせるような考えは捨てましょう。事業主自らがチェックをする事が自由経済でもあり、法規さえ満足すれば良いとか、法規に品質を求めたりする考えも捨てましょう。事業主は法規に頼るより、人に頼った方が良いと思いますよ。そうしないと良いものも出来ません。法規によらず品質は自由に決められます。その評価も法規に求めるべきものでも無いはずで、どのように評価するかも自由なはずです。事業主は自らの品質についてプレゼンテーションすれば済む話。事業主は誰を選ぼうが自由ですが、誰を選んでも安全・安心だという考えは事業主にとっても役所にとっても都合が良く利害が一致していて、その考えの現れが今回の法見直しですね。良いものを造る目的では無く、自らの責任を他人へ丸投げするための法見直しのように思える。丸投げしても請ける人も居るのがこの世か。