実際の施工が竣工図と異なっている

設計図通りなら崩落せず 横浜市水再生センター事故 市調査部会が報告書

  1. 事故では、汚水処理タンクのふたを支えるL字型鋼材下部のコンクリートが崩れ、ふたの上にいた作業員二人がタンク内に転落し、死傷した。
  2. 今回の報告書では、設計図にないセパレーターの腐食、膨張がコンクリのひび割れをもたらしたと指摘。「設計図通りアンカー筋が配置され、セパレーターが存在しなければ崩落しなかった。なぜ鉄筋を配置しなかったのか疑問が残る」とした上で「請負業者が設計図に基づいた配筋などをしていれば、崩落に至らなかった」
  3. この事故をめぐっては、遺族と被害者計七人が昨年十月、工事を請け負った共同企業体の中心の大成建設(東京都新宿区)と市に約一億三千万円の損害賠償を求める訴訟を横浜地裁に起こしている。