予定していた物件の発売がずれ込む

08年近畿の分譲マンション 10年ぶり3万戸割れも・・・長谷工研予測

  1. 長谷工コーポレーショングループの長谷工総合研究所は28日、近畿2府4県の分譲マンションの2008年販売予測を発表した。
  2. 今年売り出される分譲マンションは前年(3万219戸)より約2200戸少ない2万8000戸で、1998年以来10年ぶりに3万戸を割り込むとの予測だ。
  3. 建築基準法の改正に伴う着工の遅れで、今年下半期に販売を予定していた物件の発売がずれ込むのが主な理由だ。
  4. 07年末の在庫が5769戸と06年末から約1100戸増え、「当面は在庫の処理を優先させて、新規販売を抑制する」(酒造(みき)豊・長谷工総合研究所取締役)との見方もある。
  5. 地価や建築資材の高騰でマンションの価格が上昇基調にあり、1平方メートルあたりの平均価格は07年は47万円で、前年(44万9000円)から4・7%上がった。
  6. 長谷工が今年1月に実施したアンケートでは、マンション購入を「検討中」としている人は11%と、07年9月に比べて2ポイント低下した。