3次元CADが普及すると管理データ作成も簡単

維持管理業務での3次元データ活用ニーズが高まる

  1. 3次元CADのデータと建物の仕様や建設時の情報をリンクさせた「ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)」や、3次元測量技術が発展してきた結果、長期間の維持管理業務を効率的に行うために、完成後も3次元データを活用するニーズが高まりつつあります。
  2. あおぞら信託銀行業務部主任調査役の土手英俊さんは、「発注者は施工時に作られた3次元モデルを維持管理に使うことができる」
  3. 建物の3次元モデルにあるいろいろな機器や設備などの各部材について、設置年や寿命、価格、点検時期などをインプットしておくことで、「今日の点検業務や交換個所はここ」とか、「5年後にはどの部分が劣化して、補修個所や費用はこれだけかかる」といったことが自動的に行えるようになり、発注者自身が楽になるというわけです。
  4. 数十年にもわたる長い維持管理段階での発注者の維持管理業務が3次元モデルによって効率化することが可能になると、発注者自らが建設段階から3次元CADによる設計、施工を望み、建物の詳細な情報を3次元モデルで残したいというニーズが顕在化してくるのです。
  5. 建物の3次元モデルは維持管理に必要な情報が網羅されたデータベースのようなものだ
  6. ビルの外壁パネルへの日射入熱量をシミュレーションしたもの。建物の空調コストを事前に把握するのに役立つ
  7. 日射に対してビルのブラインドを下げる時間をシミュレーションしたもの
  8. 設計段階で3次元CADが普及すると管理データ作成も簡単
  9. 発注者自らが設計、施工者に3次元技術の導入を促すことで、設計者に対するフィーの見直しや施工、維持管理に使うデータ作成の効率化、そして維持管理業務の自動化と、3次元による建設業界のワークフロー革新は、一層、進みやすくなります。

。oO( 金融投資物に対する管理としては当然の流れか