大型物件と小型物件(の審査)にグラデーション(濃淡)があってしかるべし

日事連・三栖会長が建築確認手続き円滑化に向け提案

  1. 「改正建築基準法に基づく構造計算適合性判定(適判)は、規模に応じて審査内容をランク分けすべき」―。日本建築士事務所協会連合会(日事連)の三栖邦博会長は27日の建築士事務所協会全国会長会議で、建築確認手続きの円滑化に向けたアイデアを披露した。例えば、適判対象の中でも小型の物件は審査を簡素化することなどを想定しているという。
  2. この考え方について、来賓として出席していた国土交通省住宅局の小川富由大臣官房審議官は、「大型物件と小型物件(の審査)にグラデーション(濃淡)があってしかるべし」と、前向きな姿勢を示した。
  3. 三栖会長は2008年12月に施行を見込む改正建築士法の問題点にも言及。「設備設計1級建築士の不足が予想され、特に地方での確保は困難を極めるだろう。何らかの手を打たなければ、改正建築基準法施行による混乱の二の舞になりかねない」