設計図や改修の履歴をはじめ、住宅のあらゆる情報をデーターベース化する
- 建築のあらゆる履歴情報をデーターベース化して管理するトレーサビリティの試みが、具体化している
- ベターリビングは、都市再生機構の賃貸住宅で住宅用火災警報器のトレーサビリティ管理を始めた
- 事故や故障が起こった際に危険が生じる設備から実用を始めた
- リコールが発生した際、対象商品の設置位置などが即座に把握できる
- 施工者の特定や修理の履歴も追跡できる
- メンテナンス時期の特定や違法改造への対策も取りやすくなる
- 建築用国産木材でもICタグを使ったトレーサビリティの試みがある
- 衝撃に強いセラミック製ICタグを原木に取り付け、山林から出荷
- 施工に至るまでの履歴をデーター化していく
- 流通段階はもちろん、完成後も様々な履歴情報が追跡できる
- 柱1本ずつに対して、含水率や施工者などの詳細な情報が参照できるため、住宅全体の信頼性を高めるのに役立つ
- 木材の流通過程を明らかにすることが、金融機関の信頼を高めることにも役立つ
- 木材などの動産を担保化する
- その場合、関係者で事業協同組合を結成することが条件
- 現在、公的金融機関の1社が融資対象としての検討を始めている
- 国土交通省は、今年度から建物の情報をまとめたデータベース「住宅履歴書」の制度づくりに着手した
- 条件を満たした履歴書を持つ建物は、固定資産税や不動産所得税などを軽減する
- 機器の故障や施工不良などに迅速な対応ができないようでは安全な住宅とは言えない
- トレーサビリティを活用して住宅のあらゆる部分の履歴が把握できるようになれば、住宅がより安全で安心なものになる
- 設計図や改修の履歴をはじめ、住宅のあらゆる情報をデーターベース化すると、住宅の信頼度が増す。資産価値向上にも役立つだろう。
- 近い将来の住宅にはあらゆる部品にタグが取り付けられ
- 設計図に記載されている筋交いが、壁の中に存在しているか否かも、端末を近くにかざすだけで確認できる
- その木材の産地や施工者の情報も取得可能
- 家具などに取り付けたICタグを読み取れば、適切なメンテナンス方法を調べ、修理交換のための部品を端末からそのまま購入することも可能
- データの入力段階での不正などを技術だけで防ぐのは不可能
- 今後の課題は、情報の信頼性を増すシステムづくり