生活の場の選択の幅が大きく狭められるかも知れない

防火対策強化で揺らぐ高齢者・障害者の地域生活確保の安定性

  1. 高齢者・障害者の生活の場の選択の幅が大きく狭められるかも知れない。
  2. 防火対策の強化に伴い、防火設備の増設や建物構造の強化による経済的負担の増大、複合用途建築物の場合は退去や新規開設の困難性が懸念され、また、特定行政庁によっては建築指導も厳格化される動きがみられるためである。
  3. この背景には、長崎県大村市認知症高齢者グループホーム火災(2006.1.8)を契機とした「消防法施行令改正」(2007.6.13公布、2009.4.1施行)に伴う福祉的居住の場の用途変更(グループホームなどは「小規模社会福祉施設」と規定された)と防火設備強化があり、また、神奈川県綾瀬市知的障害者グループホーム火災(2008.6.2)でさらに危機感が高まったことによる、「建築基準法」に基づく指導が挙げられる。
  4. このような状況について、まずは現状認識を共有した上で、安全性の向上と住まいの選択の自由をどのように折り合いをつけるべきかについて協議したい。

「厳格化」「規制強化」「法令遵守」の発信源はどこだろう。何かに押し出されるように一方的に規制強化/緩和だけが進んでいるような。
勝ち組/負け組といつ頃からかよく聞かされた。弱者は初めから負け組。
規制という風が吹き荒れ、吹き溜まりに寄せ集められた落ち葉やゴミのような負け組・弱者は掃き捨てられる?