建築基準法の複雑さは、良質な建築確保の弊害となる

  1. 建築を自然へ戻す=人の営みを自然へ戻す事が建築の質や食品の質の確保になるはず。自然から離れれば離れる程に質は低下する。人を相手にせず自然を相手にする事。まぁ人を相手にする事が面白いのでしょうが...
  2. 行政は法規が常に正しいという立場だろうが、その前提は見直さなければ法令遵守も虚しい。


国交省 建築物各段階で安全確保 09年春に指針計画策定を義務化

第15回基本制度部会・配付資料(2008/12/11)より
建築の質の向上に関する検討
[日本建築学会]
目的

  1. 建築基準法の複雑さは、良質な建築確保の弊害となる」という認識のもと、自治体単位のルール化や、協議調整型制度の実効性等を検討し、新たな社会・法規範の構築のため、国のルールを原則にとどめた法制度を提言する。

調査内容

  1. 現行の法・制度について、分野別の整理
  2. 制度と社会需要の齟齬によって生じる軋轢の把握
  3. 諸外国における建築関連法制度の調査研究
  4. 他分野の類似事例研究、諸外国の実態調査・研究
  5. 外部有識者からのヒアリング


[日本建築士会連合会]
目的

  1. 質の高い建築づくりを実現するには、生活者のニーズに応える「生活者参加」の建築作りの作法が不可欠である。
  2. 実務家である建築士の立場から、「創造的ワークショップ方式」による建築づくりの作法を提案する。

調査内容

  1. ワークショップの代表的事例の抽出と討議
  2. 代表的事例の特質・問題点の整理
  3. ワークショップ方式の条件の整理
  4. 創造的ワークショップの素案


[日本建築家協会]
目的

  1. 現在の日本の開発許可制度と建築確認制度では、美しい建築と街を誘導するのは難しいが、この中間の「建築許可制度」はこの欠点を補う。
  2. 本調査では英国の「プランニング・パーミッション(建築許可)」を研究し、法制化への提案を行う。

調査内容

  1. 英国の建築許可制度の情報収集
  2. 英国の建築許可制度の現地ヒアリング
  3. 日本における適用の検討
  4. 法制化への手順の検討


[建築業協会]
目的

  1. 近年の建築を取り巻く環境の変化に伴い、質の高い建築物のイメージや各種制度を統括する基本的理念を整理する必要がある。
  2. これまでの協会の活動で得られた知見に加え、関係団体、英国CE等との意見交換を通じて「質の高い建築」に関する提案を実施する。

調査内容

  1. 質の高い建築物が有すべき性能の検討・整理
  2. 建築に関する基本理念の検討・整理
  3. 建築に関する関係者の責務及び役割の整理


[日本建築構造技術者協会]
目的

  1. 基準法改正を機会に建築物に求められる耐震性能のあり方について見直す。
  2. 具体的には建築物の耐震性能に関する基本理念を明らかにし、性能表示項目・指標値を検討するとともに、関係者の責務を検討する。

調査内容

  1. 建物の耐震性能の実情の整理
  2. 耐震性能と要求性能の考え方のとりまとめ
  3. 耐震性能表示方法の提案
  4. 建築に係る関係者の責務・役割、支援措置等の整理


[日本木造住宅産業協会]
目的

  1. 木造住宅の質・性能レベルは、誰がどう定めているのか、また設計時・材料手配時・施工時・引渡し時、各プロセスでどんな要素が重要になっているのかをアンケート調査等により明らかにする。

調査内容

  1. 木造住宅の質・性能に関するアンケートの実施


[全国ビルメンテナンス協会]
目的

  1. 建築の質の向上には、維持管理活動の適正化が不可欠である。
  2. 本調査では建築物の維持管理段階での保全活用の実態を明らかにした上で、これら維持管理に関する情報を設計段階にフィードバックするためのシステムを検討する。

調査内容

  1. 維持管理に必要な建築物情報の整理
  2. 維持管理段階で取得すべき情報の整理
  3. 維持管理現場での情報の整備・活用の実態調査


[木の建築フォラム]
目的

  1. 木の建築の質を決定する因子と重要度を明らかにし、有すべき性能とそれを確保するための問題点・課題を整理する。
  2. また、木造建築をとりまく環境・問題を鑑みながら、木の建築に係る関係者の責務・役割を明らかにする。

調査内容

  1. 木の建築の質・性能に関するアンケートの実施
  2. 木の建築の質・性能に関するヒアリングの実施