「美観面で補修は必要だが、安全性の問題はない」

藤沢の違法生コン:業者調査委「問題ない」--中間報告 /神奈川

  1. 県内の生コン業者らでつくる調査対策委員会(委員長、池田尚治・横浜国立大名誉教授)は22日、同社製の溶融スラグ入り生コンについて、日本工業規格(JIS)の適合品と「強度や耐久性は同等」との中間報告を公表した。
  2. 中間報告によると、JISが認める砂の代わりに溶融スラグを8〜30%混ぜた場合、約2カ月後も強度はJIS適合品と同等だった。
  3. 表面がはがれ落ちるポップアウト現象については、石灰を混ぜて同現象が起きやすい状況で試験したが、影響は直径1センチ程度にとどまり、強度や耐久性の問題はほとんどないと判断した。
  4. 池田委員長は会見で「美観面で補修は必要だが、安全性の問題はない」と説明した。
  5. 調査対策委は問題発覚を受けて発足し、7月から試験を実施。
  6. 今後も試験を続けて来春にも最終報告を出す。