普請  言霊

家を建てることを普請するという
設計図のことを普請絵図という
普請という言葉には社会システムが思い描かれ言霊のよう
例えば「マンションを普請する」と言ってみたらどうだろう
そのリスクは異質なものに成りはしないだろうか
「建築基本法」では言霊を意識した言葉使いとしシステムが想起されるようにする事で建築の質を確保するようにしたらどうだろう
例え安普請でも安心出来るようなシステム


普請の時代へ戻る訳にはいかないだろうが
日本では普請というシステムで社会が機能していた
建設という言葉は外来語を翻訳したもの
その建設システムも当地では機能しているはず
建設というシステムは厳密な契約の上に成立しているのかも知れない
日本では契約の概念が曖昧なため、契約で済む話も法規制へ向かい、何でも禁止と成るのだろうか
金融業では建築物は儲けるための商品で売買するものでしかない。建てるものでは無い(普請するものでは無い)。その商品を安心して買って貰わなければ成らない。だから消費者保護。その消費者と建築物の関係に行政が介入すれば際限無く規制へ向かい

国交省住宅局の幹部に問いただすと、「ショーケースに並んだ住宅のどれを買っても安全な商品にしろ!と望んだのは国民だ」(LINK)

けれど、規制通りなら安全だと言われてみても、その建築物の成り立ちが分からないため、安心は出来ない。食品なども同様。
消費者でいる内は消費者自身が安心出来ないという事だろうか。