行政が権力化した

【塩爺のよく聞いてください】元財務相・塩川正十郎 日本の底力はある

  1. 私は、規制強化とは、消費者保護と公正の維持という美名の下での安易な権力介入だと思っている。
  2. 政治家が行政の責任を過大に権力化する弊害を除去し、信賞必罰のメリハリをはっきりさせて寛容でおおらかな社会にしてもらうことだ。法と権力による支配よりも、人間の自然な感情を尊重する社会の実現である。

良し悪しは別にして仮にも"欧米へ追い付け""経済規模の拡大"などの目標が有ったかのような時代は、真の政治は必要無く反対勢力を抑え込む腕力さえ有れば良かった。その目標に向かって行政さえ行われれば良かった。そのための行政による"基準"法さえ有れば良かったが、その目標が薄れるに連れ行政は失速する。それでも行政へ問題が預けられた結果、その場その場は正しい方向かのようだが、行政では無理な課題であるためその方向が少しづつずれ、積み重なり、今ではとんでもない方向を向いて、行政が権力化したのだろうか。意識しなくても自らの立場を強くする方向へ向かうのが自然だ。
建築"基本"法は、"基準"法の極地である6.20の対極の姿を思い浮かべれば良いかも知れない。「寛容でおおらかな社会」「自然な感情を尊重する」