建築物が長い寿命を重ねたときの光景

マンション住民にとって、耐震偽装事件の教訓とは何だったのか/細野透氏と語る(第5回)|マンション管理新時代

  1. 立地の劣る、アクセスのよくないマンションでは、空き家が至るところで現実に出始めている
  2. 建築物が長い寿命を重ねたときの光景を計画段階で関係者がどの程度予想するかによって、設計思想もかなり変わっていくんじゃないか
  3. 日本のハードの専門家には時間軸の流れに対する発想がちょっと足りないような気がします
  4. 江戸時代265年を通じて、江戸では約8500町もが焼失しています。大江戸八百八町とすると、江戸は10回丸焼けした計算になります。また、大火と呼ばれた火事は約90回あったとされます。ほぼ3年に1回の大火事ですからね。そのあと明治以降は、関東大震災にやられるわ、第二次世界大戦でやられるわで、“地震・雷・火事・親父”にやられちゃって…。
  5. 建物の寿命をあまり長く考えないで一定の年数経過ごとに建て替えるという考え方が生まれてくる
  6. ヒューザーはゼネコンの現場所長経験者を何人か雇っていたけれど、残念ながら彼らには現場を監理させていなくて、やらせていたのは近隣対策だったんです。
  7. マンションはわからずじまいの部分をたくさん持っている不可解な高額商品