そこにもってきて、改正建築基準法で不動産、建設がバタバタ倒れた

第6回 金融業会(2)地銀

  1. まず、地銀、第二地銀には貸出先がない。地方の企業はどこも資金需要がないからです。そこにもってきて、改正建築基準法で不動産、建設がバタバタ倒れた。仕方なく、投信販売などの手数料で稼ごうとしたら、金融商品取引法によって、うるさくコンプライアンスを言われるようになった。やってられないところに巨大なゆうちょ銀がライバルとして登場した。仕方なく、だぶついた資金を運用に回したら、今度はサブプライムの関連商品でやられ、株も大暴落というありさまです。
  2. 金融庁はおそらく、地銀を潰さない。滝野川信金でさえ、ペイオフをしなかった。今後は厳しく資産査定をして、引当金の積み増しなどを求めることで、業界内の自主再編を促すのでしょう。こうなると、銀行側も自然と問題融資を絞っていかざるをえない。不動産融資が多いところは切っていく。地銀再編は地域経済の死活問題になりそうです