砂のように崩れて塊で切り取れない

鈴鹿市教委:鈴西小の特別教室棟を閉鎖 コンクリの強度不足 /三重

  1. 鈴鹿市教育委員会は3日、同市深溝町の鈴西小学校の特別教室棟(鉄筋平屋建て)のコンクリート強度が不足しているのが分かったため今月1日に同建物を閉鎖したと発表した。
  2. 今後、建物全体の強度を確認する本格調査を行い改修するという。
  3. 市教委によると、強度不足が分かったのは今年3月28日。
  4. 同棟にある家庭科室外側の軒下(高さ約4メートル)のコンクリートが約1メートル四方にわたり、薄くはげ落ちた。
  5. 5月13日に業者が補修工事を始めたが、外壁と密着している柱がもろくなっていたため、工事を中止した。
  6. 設計業者に柱の圧縮強度検査を依頼、6月18〜21日にかけて、29本あるコンクリート柱すべてから直径5センチ、長さ20センチずつ切り取って試験的に調べた。その結果、砂のように崩れて塊で切り取れない柱が3本あったのをはじめ、若干基準を下回る柱を含めると計11本が強度不足だった。このため使用中止にしたという。
  7. 特別教室棟は、1987年12月の完成で、家庭科、図工、理科など5教室がある。
  8. 市教委は、空き教室2室を活用すると同時に、運動場に2教室分のプレハブを建てて対応する。

鈴鹿・鈴西小の特別教室 強度不足で使用制限

  1. 鈴鹿市教委は3日、同市立鈴西小学校(前田せつ子校長)の特別教室・管理棟(鉄筋コンクリート平屋建て、1176平方メートル)の柱の一部について、強度不足が判明したとして、特別教室への立ち入りを禁止し、改修完了まで使用制限を実施すると発表した。
  2. 市教委教育総務課によると、今年3月下旬に同校舎北側軒下のモルタル約1平方メートルがはがれ落ちているのが見つかり、同校から修繕の要請があった。
  3. 5月中旬、補修業者が工事に取りかかる際、近くの柱などを打診検査したところ、数本の柱に異常があり、作業を一時中止し、同教委は校舎の本格調査を決定した。
  4. 調査は6月18日から4日間、柱の中心部(直径5センチ、深さ20センチ)を抜き取って実施。圧縮強度検査をしたところ、柱29本のうち、3本のコンクリートがボロボロだったのをはじめ、計11本で強度が不足していた。
  5. このため、同月30日に児童の同校舎内への立ち入りを禁止し、7月1日から家庭科、図工、理科の各特別教室、多目的ホール、図書コーナーの使用を制限。
  6. 授業は別棟の普通教室や、夏休み中に建てられるプレハブ校舎で行うことになった。
  7. さらに室内の梁(はり)の部分を調査し、柱の成分検査の結果から、修理方針を決めたいとしている。
  8. 特別教室・管理棟は、1987年、地元の建設会社2社の共同企業体が総工費1億9800万円で建設。普通教室棟は5月の定期検査で異常がなかった。

強度不足の疑いで校舎閉鎖 三重・鈴鹿の小学校

  1. 三重県鈴鹿市教委は3日、同市深溝町の市立鈴西(れいせい)小学校の鉄筋平屋建て校舎1棟で、柱の4割近くに強度不足の恐れのあることが市の調査で判明したと発表した。
  2. 市教委は安全を確保するため1日から全校児童230人に同校舎への立ち入りを禁止した。
  3. 近く保護者に説明するという。
  4. 問題の校舎は、家庭、図工、理科の教室や職員室、校長室などが入る特別教室棟で1176平方メートル。
  5. 軒下のひび割れの修理に訪れた業者が5月に5メートルの柱をハンマーでたたいた際、異常音がした。
  6. あらためて強度を調べるため6月中旬、柱29本から円柱状のサンプル(直径5センチ、長さ20センチ)をくりぬいたが、内部のコンクリートがもろく柱3本は採取できないほど。ほかに強度不足が1本、通常より劣るのが7本あったという。
  7. 今後、校長室や職員室など管理スペースも早急に移動。
  8. 授業は普通教室棟の空き教室を利用したり、校庭にプレハブ校舎を建てたりして対応する。
  9. 問題の校舎は1987年に地元業者2社の共同企業体が1億9800万円で建設。
  10. 市は「本来なら十分に耐用年数は残っている」というが、なぜ柱のコンクリートが早く劣化したのか調べるため、成分を分析している。
  11. 文部科学省は「昭和60年代以降に建てられた校舎で、こうした事態は聞いたことがない」としている。
  12. 「なぜ20年余りで、耐久性のあるコンクリートがぼろぼろになるのか」。
  13. 建物を支える柱の強度不足から校舎への児童の立ち入りが禁止された三重県鈴鹿市の鈴西小学校。
  14. 市側から3日、個別に説明を受けた地元関係者は首をかしげ「素人がやるような工事だ」と、工事自体に問題があった可能性を指摘する。
  15. 当時、同市では教育施設の“建設ラッシュ"だったという。
  16. 市教委が同校に対し児童の立ち入り禁止を指示したのは6月末で、学校側は「突然でびっくりした」。
  17. 近く、担当の建築技術者が出席して保護者向け説明会を開く。
  18. 保護者の1人は「子どもからプレハブ校舎が建つことを聞いたが、詳しいことは分からない」といい、父母への詳しい説明は後回しになったまま。
  19. 「理科の実験や家庭科の調理実習ができない」と授業への影響を心配する声も出ている。

市教委「安全神話崩れた」 鈴西小校舎問題で保護者会

  1. 鈴鹿市深溝町の鈴西(れいせい)小学校の校舎が柱の強度不足から児童の立ち入りが禁止された問題で、緊急の保護者会が4日夜あった。
  2. 建築基準法改正で耐震基準が強化された1981(昭和56)年以降に建設された校舎で起きた構造上の“欠陥"。
  3. 市教委は「(法改正以降に建てられた建物は)大丈夫という安全神話が崩れた」
  4. 同小体育館で保護者約60人を前に、市教委の担当者ら8人が「20年余りで鉄筋の建物が、こんな状態になるとは思っていなかった」
  5. 耐震偽装事件が相次いだのに、詳しく検査しなかったのか」という質問に、担当者は「法改正以降の87年に完成した校舎なので構造上、十分に耐震性があり、不測の事態は想定していなかった」とし、耐震調査を実施していなかったことを明らかにした。
  6. 今後、柱とともに建物を支える梁(はり)もハンマーでたたいて調査。異常があれば、鉄筋のサンプル(直径5センチ、長さ20センチ)を採取し、さらに詳しく強度を測定する。
  7. その後、建物の構造計算を実施。改修工事でしのげる場合は早急に施行するが、「最悪の場合、取り壊しもある」という。
  8. 【鈴西小学校の校舎問題】 児童が立ち入り禁止となった特別教室・管理棟は鉄筋平屋1176平方メートル。家庭、図工、理科の教室や職員室、校長室などが入っている。柱29本のうち12本に強度不足の恐れがあることが市の調査で分かった。

。oO( 1981年とは関係無さそう