街並みは阪神・淡路大震災で一変

芦屋ブランドこう守る 全体を景観地区に 広告物規制も

  1. 芦屋市は、住宅地が市街化区域の95%を占める。商業地はわずか5%で、工業地はない。
  2. しかし、その街並みは阪神・淡路大震災で一変し、マンションの建設ラッシュなどで、市民から景観の悪化を懸念する声が上がった。市は「良好な住環境がなくなれば芦屋は特色を失ってしまう」として、斜面地に建設する建築物に高さ制限を加えたほか、六麓荘町などで一戸建て住宅の最低敷地面積を定めた「豪邸条例」を制定するなど、独自の景観施策を展開してきた。
  3. 市は景観地区の指定に続き、国道2号沿いなどに並ぶ広告看板への規制強化も検討中。独自に制限をかけられる景観行政団体への移行を目指して県と協議を進めている。
  4. 市都市計画課の岡松耕作まちづくり・開発事業担当課長は「市域が狭く、住宅都市として発展した芦屋だからこそできる施策。市民の協力を得ながら芦屋ブランドを守っていきたい」