モザイクタイルを25―30%減産|INAX
- 衛生陶器大手のINAXは、主にマンション外装に使うモザイクタイルを減産する。
- 改正建築基準法を背景とした住宅着工減の影響でタイルの需要不振が続いているためだ。
- 早ければ5月から生産量を現在より25―30%落とす。減産期間は4カ月に及ぶ見通しだ。
- 住宅メーカーからの値下げ圧力は強く、需給を引き締めて製品価格を維持する狙いもあるようだ。
- タイルなどの住宅部品は着工から1年ほど後に取り付ける例が多い。このためINAXなどの住宅部材メーカーは住宅着工減の影響が建設業界に比べ遅れて出る。
- 伊賀上野工場(三重県伊賀市)や常滑東工場(愛知県常滑市)で稼働率を落として生産調整する。
- 設備の停止はないという。
- 需要動向次第では減産期間は延びる可能性もある。
- INAXは面積換算で年間2000万平方メートルのタイルを生産しており、売上高の25%ほどを占める。
- モザイクタイルはタイル生産量の3分の一を占める主力製品で、今回の減産で数十億円の減収になるもようだ。