「不特定多数の人が利用しているだけに見過ごせない」
- 徳島県内のカラオケボックス46店のうち、半数の23店が排煙設備がないなど建築基準法に違反していることが、国土交通省の全国調査で分かった。
- 調査を始めた昨年1月以降、県内では改善の動きが鈍く、県はさらに指導を強化する構えだ。
- 国交省は、8人が死傷した昨年1月の兵庫県宝塚市のカラオケボックス火災を受け、都道府県を通じ、建築基準法が定める非常用照明や排煙設備の設置状況を継続的に調べている。
- 徳島県内では昨年、非常用照明がなかったり、内装が燃えにくい素材でなかったりする違反が65・2%に当たる30店で見つかった。
- 県の再三の指導にもかかわらず、今年3月までに改善したのは7店(23・3%)にとどまっている。
- 改善済みの割合は、石川、福井など四県が100%に達したのに対し、徳島は愛知(16・7%)沖縄(16・9%)に次いで三番目に低い。
- また、今回の調査で、全国6,416店のうち、建築基準法に違反していたのは21・4%の1,375店だった。
- 県建築開発指導課は、県内は小規模業者が多く、改善に伴う経営負担を敬遠しているのが要因とみているが「不特定多数の人が利用しているだけに見過ごせない」としている。