77業者が条件を満たさずランク付けが見送られた

総合評価方式 全面導入へ

  1. 和歌山県の仁坂知事は、ことし6月から新しい入札制度を導入するのにあわせ、価格だけでなく、業者が持つ技術力なども評価して落札者を決める総合評価方式を、大規模な工事で、本格的に導入する方針を明らかにしました。
  2. 和歌山県は、一連の官製談合事件の再発防止に向け、今年6月から原則、すべての工事と設計などの委託業務で、条件付き一般競争入札を導入します。
  3. 22日の定例会見で、仁坂知事は、工事の品質確保を図るため、予定価格が3,000万円以上の大規模な工事で総合評価方式と呼ばれる方式を本格的に導入する方針を明らかにしました。
  4. 総合評価方式は入札価格に加え、過去の工事実績や技術など様々な項目で評価を行い、落札業者を決めるもので、県は平成18年度から試験的に導入しています。
  5. 総合評価方式が本格的に導入されると、今年度およそ400件の工事に適用される見通しです。
  6. また会見では、新しい入札制度の導入に伴う、業者のランクづけも公表され、土木工事などおもな4つの分野では2,300近い業者のうち、77業者が条件を満たさずランク付けが見送られたことが明らかにされました。