国や自治体の建築物は義務付けられていなかった

障害福祉センター:足立区施設で強度不足? 柱など一部満たさず /東京

  1. 足立区は16日、区立の障害福祉センター「あしすと」(同区梅島3、地上5階建て、鉄骨造り)の一部に、建築基準を満たさない可能性があると発表した。
  2. 区は「施設の継続使用は可能」と判断、今後、設計士から説明を受けて別の方法で基準を満たすかどうかの検証をする。
  3. 区によると昨年12月、国土交通省から、同センターの設計にかかわった埼玉県の男性建築士が他の物件で耐震偽装していた、と連絡があった。
  4. このため今年3月、構造強度を再計算したところ、建築物全体では大地震時に倒壊しないために必要な「保有水平耐力」の基準を満たしていたが、一部の柱や梁(はり)に建築基準を満たさない可能性があったという。
  5. センターが建てられた03年当時、国や自治体の建築物は、構造強度関係の書類を区の建築審査部門に提出することが義務付けられていなかった。
  6. センターは、一日当たり区内の障害者約150人が利用している。

足立区 障害福祉センターあしすと