違反建築が強行された

イタリア村「木造」書類 04年に名管が受理

  1. 名古屋港イタリア村名古屋市港区)の市建築条例違反問題で、施設着工前、構造を「木造」と明記した村側の申請書類を名古屋港管理組合(名管)が受理していたことが分かった。村は「名管に条例違反を見落とす落ち度があった」と主張している。
  2. 書面は臨海部に建設する建物の重さを規制するための条例に基づく構築物建設の許可申請。着工約3カ月前の2004年10月に名管に提出され、申請通り許可された。
  3. 当時、村は違反を認識しないまま提出したとし、違反に気付くのが遅れた名管にも責任があるとしている。
  4. 一方、名管幹部は「構造をチェックするための申請ではなく、違反を見落としたからといって責任を問われるものでも黙認につながるものではない」と反論している。
  5. 名管への申請書類をめぐっては、村は04年9月にも「木造」と明記した現場図面を提出していたと主張。名管は「そのような図面は受け取っていない」として対立している。
  6. 村関係者によると、村側が違反を認識したのは、着工間際の同年12月になってからで、翌年4月に迫っていた開業に向けて、違反建築が強行された。

。oO( 設計事務所としては条例なども事前に調査は必要。違反が承知の上で行われた事は事実。建築確認制度が書類上の審査に過ぎない。台風の際は閉鎖すれば済むというように軽く見られている規制自体の問題。