08年度は07年度を上回る上昇幅となる|鋼材平均価格

鉄鋼大手、今年度の鋼材平均価格が大幅上昇

  1. 鉄鋼大手の07年度の鋼材平均価格が前年度比で大きく上昇する。
  2. 新日本製鉄の見込みはトン当たり8万円で、前年度に比べて同4700円(6・2%)上昇。
  3. バブル景気時の92年度以来、15年ぶりに8万円台を回復する。
  4. JFEスチールも同3000円(3・9%)上がって同7万9000円と、会社が発足した03年度以来最高となる。
  5. 08年度は原材料がさらに高騰するため、07年度を上回る上昇幅となるのは確実だ。
  6. 新日鉄は原材料高を吸収するため、価格転嫁や高級鋼比率の向上を進めており、その効果は経常利益ベースで前年度比1100億円増となる見通し。
  7. 昨秋以降の円高で、33%を占める輸出鋼材の販売額が円換算で目減り。
  8. 平均価格もやや伸び悩んだが、「確実に価格改善は進んだ」(増田規一郎副社長)と評価。
  9. 同1000円の上昇にとどまった06年度を大きく上回りそうだ。