設計ミスが明白でも、実際に滅失・毀損が生じていない場合には支払われない

建築分科会基本制度部会 第13回(平成19年12月19日)議事録

  1. 建築士事務所が加入する設計賠償責任保険の充実について」でありますけれども、「現行保険制度の課題」といたしまして、「しかしながら」のところでありますけれども、保険金支払いの対象事故が、建築物の滅失・毀損に限定されていると、括弧書きのところでありますけれども、設計ミスが明白でも、実際に滅失・毀損が生じていない場合には支払われないといった問題点がある。
  2. それから、2つ目として、近年、事故件数・保険金支払いともに増加し、収支が悪化して料率引き上げが、保険料引き上げが行われてきている。
  3. 3つ目、責任範囲等が必ずしも明確でないといった課題が指摘されていると。
  4. 「今後の方向性」でありますけれども、今後は、建築主保護の観点から、設計・工事監理契約締結前に重要事項説明をすることになっておりますけれども、そこでの書面において、保険の加入の有無について記載することを義務づけるべきであるといったこと。
  5. そして、商品性の向上について、各団体とも協力の上、検討を進めるべきであると指摘をいただいております。