認定番号をクリックすれば認定書が表示される

構造,建材の大臣認定書閲覧システム/ICBA,3月から開始

  1. 建築行政情報センター(ICBA)は、改正建築基準法の施行に伴う建築確認手続きの遅延を解消するため、構造方法や建築材料の大臣認定書を閲覧できるシステムの運用を3月から始める。
  2. システムは建築主事、指定確認検査機関向けで、構造方法などのデータベース(DB)から認定書の閲覧が可能となる。
  3. システムの活用により、改正法で申請者に義務付けられた認定書の写しを添付する負担を軽減し、確認手続きの円滑化を図る。
  4. ICBAは、既にホームページ上で、構造方法の大臣認定番号や認定情報を公開しているメーカーのリストを公表している。
  5. ただ、現在公開している情報では認定番号は確認できるが、認定書そのものは表示されない。
  6. 3月から運用するシステムでは、構造方法などのDBに検索機能を付け、表示された認定番号をクリックすれば認定書が表示される仕組みになる。
  7. 改正法では、建築確認申請の際に構造方法などの大臣認定書の写しの添付が義務付けられたため、提出資料が増大し、申請者と審査側に大きな負担が生じていた。
  8. このため、国土交通省は2007年12月に審査側が求めた場合に限って認定書の写しを提出するよう同法の施行規則を改正した。
  9. ただ、最新の認定状況を記載した「構造・材料等便覧」が不備な特定行政庁や審査機関では、施行規則改正後も写しの添付を求めるケースがあり、申請者は一律に改正のメリットを受けられない状況にある。
  10. ICBAはこうした状況を踏まえ、大臣認定を受けた構造方法や部材などをDB化し、閲覧できるシステムを運用することで、審査側が最新の情報を共有できる環境を整えることにした。
  11. システムの運用により、審査機関ごとに異なる対応が是正されるとともに、申請側は認定書の写しを添付する手間が省け、審査側も審査を効率化できる。