確認検査を信じてマンションを購入した
NHKニュース
耐震偽装 入居者賠償求め提訴
東京地方裁判所に訴えたのは、耐震強度が偽装され強い地震で倒壊するおそれがあるとされた墨田区東向島のマンション「グランドステージ東向島」のすべての世帯の入居者52人です。入居者たちは▽マンションの構造計算書を偽造した姉歯元1級建築士と▽設計事務所の建築士、それに▽建築確認を監督する墨田区にマンションの建て替えの費用や慰謝料など、あわせて10億円余りの賠償を求めています。グランドステージ東向島は去年12月から建て替えが進められていますが、入居者は住宅ローンと建て替え費用の二重の負担を強いられ、中には1億円近いローンを抱えている人もいるということです。姉歯元建築士による耐震強度の偽装事件では、東京と神奈川の11のマンションで入居者が退去する事態になり、川崎市のマンションの入居者も姉歯元建築士などに賠償を求める裁判を起こしています。訴えについて墨田区は「訴状を見ていないのでコメントできない。今後の対応については訴状を見てから検討したい」と話しています。
「強度偽装マンションの住人52人が提訴」 News i - TBSの動画ニュースサイト
- 「安全安心だとして購入している。それが偽りなら、(マンション建築に)関わった全ての人に責任がある」(原告)
- グランドステージ東向島は偽装発覚後、建て替えを決めましたが、住宅ローンに加えて住民一人あたり平均2400万円の追加負担がかかるということで、再入居を断念する人もいるということです。
asahi.com:姉歯被告らを10億円賠償提訴 「GS東向島」住民 - 住まい
- 実際に建築確認した民間検査機関イーホームズについては「廃業しているため債権回収は困難」などとして訴訟対象にしなかった。
- 請求額は建て替えなどによる負担に、慰謝料や仮住まいの費用などを加算したという。原告の一人、会社員田中拓さん(34)は「安全で安心なマンションということで購入したのに偽りだった。それにかかわった人は責任を取ってもらいたい」