監理者にも処分を下す可能性がある
竹中が鉄筋の本数や種類を間違える、九州地整発注の庁舎施工で|ケンプラッツ
- 竹中工務店は国土交通省九州地方整備局から受注した庁舎施工で、鉄筋の本数や種類を間違えるなど、複数回にわたってミスを起こした。
- 施工は竹中工務店が単独で手がけ、ミスも自社の検査で発見して九州地整に報告した。
- 九州地整は施工ミスが発生した詳細な原因を調査中で、調査結果に基づいて竹中工務店に行政処分を下すことを検討している。
- 監理者の村社和弘建築事務所にも、施工ミスを見逃したことで処分を下す可能性があるという。
- 竹中工務店はこの建築工事を予定価格の約73%で落札して、九州地整に低入札と見なされた。低入札価格調査制度に基づいて、価格の根拠や施工体制などに関する九州地整の調査を受けたうえで受注した。低入札だったことと施工ミスとの因果関係について、野崎課長は「いまは何ともいえない」とコメントしている。
- 同社はこのプロジェクトでの施工ミスの再発防止策として、3人いた現場管理専任の担当者を5人に増やした。本社勤務の社員が巡回して行う検査も強化することにした。具体的な検査方法は明らかにしていない。
- 九州地整営繕部の野崎教之・技術・評価課長は、補強が必要になった理由を、「設計よりも強度の高い鉄筋が入ったことで、構造のバランスが崩れて、地震時にかえってせん断破壊する恐れが大きくなった部位もあるからだ」
国土交通省 九州地方整備局|記者発表(平成20年 全体)
宮崎法務総合庁舎建築工事における粗雑工事について平成20年2月8日