需要は低迷しているが

建設用鋼材が値上がり、スクラップ高騰などで

  1. 建設用鋼材の市中価格が上昇している。
  2. 鉄筋用棒鋼は29日、東京、大阪市場で前日から約3%値上がりした。
  3. 鉄骨に使うH形鋼は先週、6―8%上がった。
  4. 昨年6月の改正建築基準法施行などの影響で同鋼材の需要は低迷しているが、原料の鉄スクラップ高を受けてメーカーである電炉各社がコスト転嫁を進めているため。
  5. 鉄筋用棒鋼の大口需要家渡し価格は東京で前日比2.9%高の1トン7万1000―7万2000円となった。
  6. 大阪でも2.8%上がり、1トン7万2000―7万4000円。
  7. 東京では約4カ月ぶり、大阪では約5カ月ぶりの上昇で、1980年以来の水準だ。