「ますます混沌としてくる」

プログラム認定制度についての素朴な疑問|Structure

  1. この半年間、プログラム認定制度の実質的な消滅によってもたらされた不都合が何かあったでしょうか?何もなかった、と思います。
  2. そもそも、審査のルールそのものが混沌としている状況下で「認定プログラム」が機能するはずがありません。
  3. 確認審査のルールが混沌としている状況の中に「ぴかぴかの認定プログラム」が放り込まれたために「ますます混沌としてくる」ということだってあるかもしれません。
  4. 認定する側(国)は「認定プログラムにはバグがあるかもしれない」と認めていることになります。
  5. 「目に見えるもの」だけを認定の対象にし、「目に見えないもの」を認定するのはやめたらどうか
  6. この「目に見えるもの」とは何かというと、設計者なり審査官なりの目の前にある「構造計算書」のことです。ただし、その「内容」ではなく、目次構成を含めた個々の出力内容の「外見」「書式」です。これを一定のものに統一することは「確認審査の効率化」に大いに利するはずです。そして、作成された構造計算書が定められた書式にしたがっていることが認められれば、そのプログラムを国が「認定」するのです。そういう形でなら、認定制度は「あってもいい」と私は思います。(こういうことになれば、プログラム認定制度の「権威」は低下するでしょう。でも、認定制度の「権威」が低下して困る人、というのは世の中にそう多くはないはずです。)
  7. で、その一方の「目に見えない部分」をどうするのか、ですが、これは本来、設計者なり審査官なりの個々人のスキルに頼るしかないものなのです。そして、必要であるのならば、それを制度的に補完すればいいでしょう。その任を「プログラム認定制度」に預けて「近道」をとろうとするのは間違っていると私は思います。