当時の審査方法で適切に処理されており、市の法的責任はない

東京新聞:強度不足で市に賠償請求 静岡のマンション販売会社:社会(TOKYO Web)

  1. 静岡市の分譲マンション(10階建て、36戸)の耐震強度が不足していた問題で、建築主で販売した「TOKAI」(同市)は25日、建築確認した静岡市設計事務所、施工会社などを相手取り、住民からの買い戻し費用など約8億5700万円の損害賠償を求める訴状を静岡地裁に提出したと発表した。
  2. TOKAIによると、構造計算した事務所は耐震強度を満たしていない状態だったにもかかわらず、計算途中の構造計算書を設計事務所に提出。
  3. 設計事務所は、さらに耐震強度の計算結果を含まない構造計算書を建築確認申請のために市へ提出。
  4. その後計算結果のみを追加提出し、当初の計算書と計算結果で矛盾が生じていたが、市は建築確認したという。
  5. 小嶋善吉市長は「当時の審査方法で適切に処理されており、市の法的責任はない」と争う姿勢を見せている。
  6. 同社は全世帯から販売時の価格で部屋を買い取った上で、マンションを取り壊す方針。

時事ドットコム:耐震不足マンションで市提訴=建築主会社が買戻し費用請求−静岡

  1. ザ・トーカイによると、同社が設計を委託した設計事務所は、提出予定の期限に構造計算を終えられず、耐震強度を満たしていない計算途中の構造計算書などを市に提出。計算結果を追加したが、内容に変更があったにもかかわらず、差し替えをしなかったとしている。
  2. 同社は市が計算書の内容と計算結果が一致していないのに建築確認をし、施工会社も気付かなかったと主張している。
  3. 市は「審査方法に問題はなく、法的責任はない。裁判で正当性を主張したい」と反論。

静岡・マンション耐震強度不足:建築主、損害賠償求め静岡市などを提訴 /静岡 - 毎日jp(毎日新聞)

  1. 建築確認をした静岡市と、構造計算に関与した建築事務所ら3社と企業の代表者など4個人を相手取り、計8億5680万円の損害賠償を求めて静岡地裁に提訴した。
  2. 3社はサン設計事務所▽月岡彰構造研究所▽三井住友建設。トーカイは「強度不足の責任の所在を明らかにするため」と説明している。
  3. 4月に強度不足が発覚し、トーカイが同日までにマンション所有者から全36戸の買い取り契約を終えた。
  4. 市建築指導課は「市の対応に不備はなく法的責任はない。裁判で正当性を主張したい」