審査の厳格化に対応するため、確認判定員の不足が課題

ほぼ倍増の319人が合格/合格率も4割台に/建築基準適合判定資格

  1. 国土交通省は、建築確認の国家資格者となる「建築基準適合判定資格」(確認検査員)試験の2007年合格者を発表した。
  2. 合格者は前年比89.8%増の319人となった。
  3. 耐震強度偽装事件の影響もあり、前年の合格率は22.8%だったが、今回は42.2%に回復し合格者数の大幅な増加となった。
  4. 確認判定員試験は、従来の建築主事資格検定に代わる資格として1999年に創設し、今回の試験を含め累計の合格者は1556人となった。
  5. 指定確認検査機関では、改正建築基準法の施行で審査の厳格化に対応するため、確認判定員の不足が課題となっている。
  6. 今回の合格者数は、05年試験(348人)に次いで過去2番目の多さとなった。
  7. 年一回の試験に加え、確認業務の実務経験をもった一級建築士有資格者に限定している。
  8. 確認判定員を大幅に確保することが難しい点が確認検査機関の悩みとなっている。