人と建築

犯罪は人のする事。犯罪は無くならないが、犯罪を減らす事、起こり難いようにする事は可能だ。その工夫をどうするか。それは人が犯罪へ走り難い環境を創る事であり、それは同時に人の創造性も伸ばす事にも成る。所が、今回の法の見直しは、そうでは無い。今回の法の見直しは、人では無く建築物に対する基準を定める建築関係法令を更に細かく狭い所へ追い遣り、管理しようとしたものだが、それは建築物へ規制が掛かっても、人の環境が良い方向へ向かうものでは無く、人の行為を機械的なものへ追い遣り、又違った犯罪の土壌を作り出す。建築関係法令は血が流れるような条文にすべきであった。人が生き生きするような条文なら、人が創る建築も健全と成ると伴に当然犯罪も産み難い。条文は「大らか」にすべきであった。