改正建築基準法施行にあたっての所感|JSCA

  1. 一部の不心得者対策のための設計者性悪説に立脚した改正は、大部分の設計者に無用な負担を強いるばかりで最善な解決にはなっていない
  2. 業務を誠実に行ってきた大半の技術者に対して、不必要な規制強化とならないようにとの観点から協力した当協会にとっては満足できる結果とはなっていない
  3. 構造設計関連の告示公布はわずか一ヶ月前であり、6月20日付で告示を補完する技術的助言が発信されたものの、告示・技術的助言を補完・解説し、構造設計実務を行う上で不可欠な技術基準解説書の公開は7月以降、講習会は9月以降に予定されている
  4. 周知・浸透活動の立ち遅れは否定できない
  5. やたらに構造設計者の無用で膨大な作業を増やすばかりとなる
  6. 認定内容が不明確なままでの大臣認定プログラムの盲目的使用防止
  7. 大臣認定プログラムに依存しない設計・審査システムの提案
  8. 構造計算適合性判定は、チェックリスト方式による画一的な適法性の審査が実施されようとしている
  9. 専門家同士の対話により良質な建築を生み出すことが可能な制度運用への変更提案と人材育成の提案

【改正建築基準法】「性悪説に立脚した改正は、大部分の設計者に無用の負担」、JSCAが法施行で意見表明|ケンプラッツ