「構造計算がうまくいかなかったので偽装した」

姉歯被告を偽証容疑で刑事告発衆院国土交通委が議決

  1. 耐震強度偽装事件で、元1級建築士姉歯秀次被告(49)が昨年12月の衆院国土交通委員会で虚偽の証言をしたとされる問題で、同委員会は21日、姉歯被告を議院証言法違反(偽証)容疑で刑事告発することを全会一致で議決した。
  2. これを受け、警視庁などの合同捜査本部は、同日中に同容疑で逮捕状を請求する。
  3. 姉歯被告は取り調べに、「他人のせいにしたかった」と虚偽の証言をしたことを認めており、捜査本部は22日にも姉歯被告を再逮捕し、さらに動機を追及する。
  4. 姉歯被告は、これまでの調べに対し、最初に構造計算書を改ざんした物件を、1997年5月に建築確認された東京都中央区のマンション「ゼファー月島」だと説明、その理由を「構造計算がうまくいかなかったので偽装した」などと供述している。

(2006年6月21日14時48分 読売新聞)