近年では、コンクリート構造物の早期劣化が顕在化

TOBI-TECH(飛島建設技術研究所)蛍光エポキシ樹脂真空含浸による可視化技術

  1. コンクリート構造物は、従来、半永久的でメインテナンスフリーと考えられていました。
  2. しかし、近年では、コンクリート構造物の早期劣化が顕在化し、コンクリート構造物の維持管理が社会的な命題となっています。
  3. 維持管理では、コンクリート構造物の適切な診断による劣化原因の推定と劣化程度の把握が重要です。
  4. また、コンクリート表面に劣化現象が顕在化する前の早期に劣化診断ができれば維持管理計画を立案する上で有用な情報として活用できます。
  5. 「蛍光エポキシ樹脂真空含浸法」による微視的断面観察手法では、コアサンプルや供試体に低粘度の蛍光エポキシ樹脂を真空含浸させ、切断面の紫外線照射による観察を行います。
  6. 本手法は、肉眼、顕微鏡観察で識別が困難な微細ひびわれや硬化体組織の多孔質化といったコンクリート表面から内部にいたる微細な劣化現象を可視化することができ、潜在的な劣化現象の評価に有効です。