自分の役人生命を失いかねない

【小林毅の視点】消費者庁と官僚の発想

  1. 正式の通達がないと現場は動かない
  2. 官僚が規制すべき事例を見逃してしまうと、後日、それが問題になった場合、自身の責任を問われる可能性がある。
  3. 住民によかれと考えて融通をきかせたことが、自分の役人生命を失いかねない。
  4. 結局、「前例主義」に徹するか、規制対象になるかどうか微妙なグレーゾーンは「とりあえず黒」と判断した方が安全、という発想になる。
  5. 「グレーゾーンは黒」が積み重なるとどうなるか。「必要最低限の規制」はいつのまにか、「必要以上の規制」となってしまう。