安全性に欠けた設計のため補修が必要になった|監査請求

監査請求:調布の保育園、設計に不備あった 補修費、支払い求め /東京

  1. 調布市立仙川保育園(仙川町1)が移転新築直後から補修工事が必要になったのは、設計に不備があったからだとして、市内の無職の女性(69)が27日、設計した建築家の安藤忠雄氏の事務所と施行業者2社に対し、補修費約740万円の支払いを市長が求めるよう市監査委員に請求した。
  2. 女性は「安全性に欠けた設計のため補修が必要になった。その分は業者側が支払うべきだ」と主張している。
  3. 市子育て推進課などによると、総工費約12億円で保育園や集会所、音楽ホールが一体化した鉄筋3階建て複合施設の建設を計画。設計を安藤氏に委託した。保育園など一部は07年3月に完成した。
  4. ところが直後に見学した保護者から、コンクリートむき出しの柱や壁は危険だとの意見が相次いだ。
  5. これを受け、市は園児の受け入れを控えた4月末にクッションを付けるなどの応急措置を施し、8月に本格的な改修工事を実施した。