「違法な行政指導で売り場を縮小させられ、利益が減った」

食の駅ぐんま是正警告:売り場縮小命令問題 高崎店、市を損賠提訴 /群馬

  1. 「食の駅ぐんま高崎店」(高崎市棟高町)の物販コーナー縮小を高崎市から命令されたファームドゥ(岩井雅之社長)は23日、「違法な行政指導で売り場を縮小させられ、利益が減った」として、高崎市の松浦幸雄市長に1億6689万円の損害賠償を求め、前橋地裁高崎支部に提訴した。
  2. 訴状などによると、同店は市街化調整区域の特例で建設が認められる「ドライブイン」として開発許可を受け、07年5月に物販面積1000平方メートルで開店した。
  3. 市の開発許可制度質疑応答集で認めているドライブインの物販面積は50平方メートル以内で、市から申請通りに縮小するよう再三指導を受け、今月20日には命令書が交付された。
  4. 法的効力のない質疑応答集による市の指導は違法で、07年7月から今年5月までの間、物販面積を890〜150平方メートルに縮小したために減少した利益などを賠償するよう求めた。
  5. 高崎市建築指導課は「県内では統一して、市街化調整区域内にあるドライブインで物販は原則認めていない。その説明は同社にしてきた」と話している。