「違法指導」

食の駅に是正命令

  1. 高崎市20日、「食の駅ぐんま高崎店」が市が定めた物販面積の運用基準(50平方メートル以内)に違反し、建築確認申請通りの使用をしていないとして、運営会社のファームドゥ(高崎市)に対し、都市計画法の監督処分としての「命令書」と、建築基準法の「是正措置命令書」を交付した。
  2. 一方、ファームドゥ側は同日、市を相手取り、「違法指導」による損害賠償を求めて前橋地裁高崎支部に訴状を郵送したことを明らかにした。
  3. 市側はこの日午前、市職員らが同市棟高町の同店を訪れ、店が基準を大幅に超える約1000平方メートルで物品を販売していることを確認し、店長に2通の命令書を交付。
  4. 店舗出入り口などに違反開発、違反建築であることを記した標識を立てた。
  5. 市によると、相手側が命令に不服があった場合は、60日以内に市開発審査会、市建築審査会に行政不服審査請求を出すことができ、審査会が却下した場合に限り、命令取り消しを求める訴訟が可能になるという。
  6. 一方、ファームドゥ側は、訴状が受理され次第、週明けにも説明するとしている。
  7. 岩井雅之社長は取材に対し、「1年近く協議し、話し合いの余地がなくなった結果なので仕方ない。建築確認申請の段階で物販面積を50平方メートルとしたのは市の求めで、本意ではなかった」などとしている。

市街化調整区域に特例として建てられる建物