ALC板の継ぎ目から煙が漏れる

防火材の継ぎ目から煙もれの危険、都内10高層ビル確認

  1. 森タワーのボヤでは、壁板の継ぎ目から煙が区画外の通路などに漏れ広がり、火元とは関係のない場所で煙感知器が作動したため、火元の特定や消火活動に手間取った
  2. 東京消防庁が、都内の高層ビル17棟52カ所の防火・防煙区画を調査したところ、10棟18カ所で、防火材の継ぎ目から煙が漏れ出す危険があることがわかった。
  3. 危険が指摘された18カ所の区画は機械室などで、いずれも軽量気泡コンクリート(ALC)板が使われていた。板は防火試験に合格していたが、同庁は継ぎ目がむき出しで漏出の危険性が高いことを確認した。
  4. 同庁によると、継ぎ目は既存のビルでも耐火材を埋め込む簡単な工事で処理できるという。
  5. 今後、ビル建築時の防火基準を定めた「予防事務審査・検査基準」の項目に継ぎ目の処理を加えるなど、指導を強める方針