人工降雨実験 1回目は成功
- この実験は液体の二酸化炭素を雲にまくことで人工的に雨を降らせるというもので、佐世保市が九州大学大学院工学研究院の西山浩司博士に依頼して、ことし1月と2月に2回、行いました。
- 25日は佐世保市役所で西山博士が実験の成果を報告しました。
- それによりますと、1月の実験では、壱岐の南西部に液体の二酸化炭素をまいたところ風下にあたる松浦市付近で雨雲が現れ、南に移動していく様子を高度の低い雲を観測できる防衛省のレーダーがとらえていました。
- そしてこの雨雲が松浦市から佐世保市北部にかけて、およそ30分間、数万トンの雨が降らせたことも確認され、実験は成功だったと結論づけました。
- 一方、2月に行った実験では雨は観測されず、二酸化炭素をまいた雲が薄かったことが失敗の原因だったとしています。
- 西山博士は「特定の地域に雨を降らせるという初めての試みだったが、何とか成功することができた。実用化に向けて研究を重ねていきたい」と話していました。
気象の人工制御の研究|九州大学-研究者情報 [西山 浩司 (助教) 工学研究院 環境都市部門]
- 気象の人工制御で代表されるのが人工降雨である.
- 人工降雨とは次のようなプロセスをいう.
- 氷点下の雲の中に飛行機を使って人工的に氷晶化物質を散布して氷の結晶をつくる.
- それが成長すれば落下をはじめる.
- 氷が途中で融けて地上で雨となる.
- この試みが成功すれば渇水対策に大いに貢献できる.
- しかし,半世紀にもわたる全世界的な多く人工降雨実験が,多額の費用を費やしたにもかかわず,ほとんど失敗に終わっている.
- 原因はドライアイスや沃化銀を使った方法に根本的な問題があるためである.
- これらのケースでは,氷が形成されても小さすぎて落下せず,雨にはなり得ない.
- この致命的な欠陥をアメリカ合衆国ユタ州立大学の研究グループが開発した液体炭酸を使った新しい方法で解決することができる.
- つまり,地上で雨になるほど十分な大きさまで氷が成長できる方法である.
- 現在,ユタ大学と協力してこの新しい人工降雨法について研究を行っている.
- 今後は渇水地域への適用を視野に入れている.
。oO( 雨天を避けるため当日にやって来そうな雨雲を操作して先に雨を降らして退治するという話は聞いたことがある。大切な記念行事の日を晴天で迎えるためだとか。確かロシアの技術だったと思う。又、「雨は下から降る」これは砂漠を緑地化すると雨が降るという意味。緑地が先で雨は後。