2カ月間の業務停止|フライング着工

フライング着工 建築士事務所を処分 福島県

  1. 昨年、福島県須賀川市のショッピングモール「メガステージ須賀川」の建設現場で建築確認通知書が届く前のフライング着工が発覚した問題で、福島県は24日、確認申請の代理者で工事監理者だった福山貴司一級建築士(58)の事務所「商業施設マネジメント」(郡山市)を5月1日から2カ月間の業務停止処分とした。
  2. 福山建築士個人は18日、国から同期間、業務停止処分を受けている。
  3. 県によると、メガステージ須賀川では、建築主のアクティブワン(白河市)が一部施設の確認申請に手間取り、昨年12月のオープン予定に間に合わなくなるとみて、フライング着工を決断。
  4. 福山建築士の事務所が容認した。
  5. 同事務所は青森県外ケ浜町のスーパー店舗工事でもフライング着工を容認していたことも判明し、処分対象に加わった。
  6. 同県は昨年10月に違反を確認し、建築主のマエダ(むつ市)に工事中止を命じた。
  7. マエダはその後、建築確認を受けて工事を再開し、店舗は1月末に開業した。
  8. いずれも昨年10月11日、建築現場の全国一斉パトロールで発覚。
  9. 背景には、耐震偽装事件を受けた建築基準法改正で建築確認に要する期間が長期化していることがあった。

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