金利正常化

時事ドットコム:日銀、利上げは年央以降か=物価プラスでも景気は「視界不良」

  1. 2008年の日銀の金融政策運営は、利上げによる「金利正常化」路線を維持する見通しだ。
  2. ただ、米国の低所得者向け高金利型(サブプライム)住宅ローン問題や原油などの原材料高の影響で、国内景気は拡大基調に暗雲が広がっている。
  3. 日銀としては当面、景気の足取りを慎重に見極める必要がありそうで、利上げ時期は早くても今年半ば以降に先送りされる公算が大きい。
  4. 日銀は07年2月に政策金利を年0.5%に引き上げた後も、再利上げを模索してきた。
  5. しかし、サブプライム問題の深刻化で、米経済の先行きに懸念が広がったのに加え、国内では同6月の改正建築基準法施行の影響で建設着工が急減。
  6. 景気は「やや視界不良で、乱気流気味」(福井俊彦総裁)の様相を呈し、結局、再利上げの見送りを余儀なくされた。