建築学会が調査

使われぬ設計報酬告示/料率,「その他」が9割占める/建築学会が調査

  1. 調査は、関係団体を通じ242の事務所から回答を得た。内訳は意匠149、構造60、設備17、建設会社設計部7、無回答9
  2. 建築設計事務所零細規模が多く、重層下請構造が進み、契約も口頭契約の比率が高く、相互の業務コミニュケーションも希薄で、各種の資格は品質確保での整合性に欠ける――。
  3. 設計報酬では、旧建設省告示1206号による事務所は11%にすぎず、51%が料率算定、その他が38%
  4. 民需の減少、利益率低下、赤字の実情も判明
  5. 契約締結は、全体では件数ごとの書面が28%、メモ・口頭25%、注文書・請書21%、基本契約と書面が15%となっているが、構造、設備になるとメモ・口頭契約が最も多くなる。
  6. 赤字なしの事務所は意匠系で20%、構造で21%、設備で6%