二条城の本丸御殿御書院と玄関、震度6強で倒壊の危険性
- 本丸御殿4棟のうち2棟が、震度6強以上の地震で倒壊する恐れがある
- 春と秋に実施している特別公開を今秋から中止し、本格的な調査に入る
- 再開には5年以上かかる見込み
- 本丸御殿玄関の瓦屋根の重量が1平方メートル当たり約120キロと推定され、耐震性が不足していることが判明
- 御書院も同様に瓦屋根が重過ぎる
- 震度6強以上で二の丸御殿大広間は損傷する危険性がある
- 東大手門は土塀倒壊の恐れがある
- 1847年に創建
- 明治時代に移築された御書院は、造成地盤が軟弱な盛り土であることも指摘された
二条城の本丸御殿御書院と玄関、震度6強で倒壊の危険性 : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
asahi.com:震度6強以上で倒壊の恐れ 二条城本丸御殿、公開中止へ - 関西
河北新報ニュース 二条城で耐震強度不足 震度6強で倒壊の恐れ
二条城 震度6強で倒壊 本丸御殿、今秋から公開休止|話題|社会|Sankei WEB
- 本丸御殿の建物は1847年、京都御苑に建築されたが、明治時代に現在地に移築された。この際、柿(こけら)葺きから瓦葺きに改修した
- 本丸御殿玄関は1995年の阪神・淡路大震災で傾斜し、現在は支柱を設け応急補強している
- 瓦葺きの屋根の重量を減らすか、柱を補強する
- 文化庁の重要文化財耐震指針では、集客施設の文化財は震度6以上で倒壊せず、震度5強で大きく建物がゆがまないことを基準にしている。調査の結果、本丸御殿玄関は必要な強度の36−68%、本丸御殿御書院も28−33%しかなく、震度6強以上の地震で倒壊する危険性があると判明した
- 今後、瓦葺き屋根を柿葺きや銅板葺きなどに変えるなど修理計画を専門家とも協議する