3回ジャンプして割れてしまった
- 天窓を扱うある樹脂製品卸会社によると、一般的に天窓に使われるアクリルのカバーは降雪などを考慮して数百キロの荷重に耐えられ、強度は10年で1割前後劣化する程度という。しかし「人が乗ることは想定しておらず、一点に力が集中すると壊れることもある」という。この会社ではホームページなどで天窓の上には乗らないことや防護さくの設置を呼びかけている。
- 警視庁の調べで、別の複数の天窓に児童の上履きとみられる足跡がついていたことがわかりました。
- 警視庁は以前から児童たちが授業で屋上に上がった際に、天窓にのっていたことがあったとみて、学校側からさらに詳しく事情を聞いて安全管理に問題がなかったか捜査しています。
- 区教委によると、中村君が転落前に天窓の上で跳びはねているのを別の児童が見ていた
- ほかの天窓にも別の児童の足跡が残っていた
- 同署は児童らが以前から天窓に乗って遊んでいたとみて、安全管理に問題がなかったか学校側から事情を聴いている
- ほかの天窓からも児童の古い足跡が見つかっていた
- 過去にも児童が天窓に乗って遊ぶなどしていた可能性が高く
- 学校やマンション、公共施設などで起きた天窓からの転落事故は、平成2年以降少なくとも25件発生。世田谷区大蔵の区立総合体育館で平成17年7月、私立高2年の男子生徒(16)が屋上で遊んでいるうちに天窓を突き破って転落して死亡するなど、成人も含めて計17人が死亡している。
- 天窓を設置したプラスチック製造業者によると、こうした天窓は積雪や火災に耐えられる設計となっているが、人が乗ることは想定しておらず、天窓にも注意書きがしてあるという。
- 担当者は「静かに立つぐらいは大丈夫だろうが、飛んだり跳ねたりして一点に大きな力が加わると壊れることもある。過去にも転落事故が起きており、立ち入りできないように柵をつけるなど何らかの対策を講じるべきだ」
- 国土交通省は「この学校の屋上は人の出入りを前提にしておらず、天窓自体に問題があったとは考えにくい。逆に屋上に立ち入る際は十分な注意が必要だった」
- 過去のケースでは、神奈川県横須賀市の小学校で13年9月、6年生の女児が校舎屋上の天窓から転落し重体になり、現場にいた女性教諭と校長が業務上過失傷害容疑で書類送検された。
- これまでの調べで、3つある半球状の天窓のうち、残る2つにも児童の足跡があることが判明。
- 屋上に設置されたほかの天窓すべてに複数の児童の足跡がついていたことがわかった
- 中村君は天窓の上で跳びはねていたことも判明
- 同署幹部によると、校舎の屋上には、ドーム形の覆いがある天窓が5か所に設置されており、現場検証の結果、中村君が転落した天窓以外の4か所から、児童のものとみられる複数の足跡が確認された
- 同級生の話では、事故当時、算数の授業で屋上にいた中村君が、天窓に乗っているうちに覆いが破れたという。
東京・杉並区男子児童転落死事故 割れた天窓以外の天窓にも足跡 教諭に強度の説明なし
- その後の調べで、割れた天窓以外に押収された別の天窓に、複数の子どもの足跡がついていたことが新たにわかった。
- 学校などによると、天窓の強度は人が乗ることを想定しないことを学校側は把握していたが、教師に対して危険性について知らせていなかったという。
- 現場にいて事故を目撃した同級生は「見ていた人はいっぱいいた。(天窓の上で)3回ジャンプして割れてしまった」